ロシアでイタリアが観れない!!
日本は8月31日のオーストラリア戦で6大会連続となるロシアW杯への切符を手に入れることができました。日本のサッカーファンとしてはもちろんうれしいし、楽しみなことではあるのですが、やはりイタリアのような強豪国がW杯で見ることができないというのは寂しいものがあります。
イタリアはW杯に4度も優勝していますし、直近で言えば2006年にも優勝している超がつくほどの強豪国です。しかし、なぜかW杯ではマイナスの印象と言うか、悲劇に見舞われているというイメージの国です。
もちろんイタリアの国自身の問題や、事件もありますが、“巻き込まれた感”がとても強い印象です。
バッジオのPK失敗
1994年のW杯アメリカ大会、前年にバロンドールを受賞した絶対的エース【ロベルト・バッジオ】に期待が集まった大会です。
あの髪型にあこがれて真似した人の数はベッカムヘアーを真似した人の数の次ぐらいに多いでしょう。
大会前からケガを負っていたバッジオは本調子とは言えなく、交代をめぐってサッキ監督と揉めたりと、満身創痍の状態でしたが、決勝トーナメント1回戦ナイジェリア戦では劇的な同点ゴールを決めたり、準々決勝・準決勝でも得点を決め、まさにエースと呼ぶに相応しい活躍を見せていました。
しかし、決勝のブラジル戦、ケガも最悪の状況の中強行出場。バッジオは精細を欠き試合もPK戦へ。バッジオは5人目のキッカー。イタリアは2人外しており、ブラジルは全一人が失敗。バッジオが決めなければイタリアの敗退が決まる場面。私は幼かったですし、まさかこの場面でエースが外すわけないと思っていましたがバッジオの蹴ったボールは大きく枠を外して飛んでいきました。外した後のうつむくバッジオの姿が目に焼き付いている人は少なくないのではないでしょうか。
その後バッジオはこんな名言を残しています。“PKを外すことが出来るのは、PKを蹴る勇気を持ったものだけだ”2010年の南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦で駒野選手がPKを外した時にはこの言葉を思い出しました。
日韓W杯審判買収事件
日本初の自国開催となったこの大会。共同開催国となった韓国の試合で重大な問題が発生しました。不可解で韓国に有利な判定がことごとく下されたのです。特にその被害を被ったのは1回戦で対戦したイタリア・続く準決勝で対戦したスペインです。
イタリア戦ではデル・ピエロへのエルボー。マルディーニへの蹴り。トッティのシミュレーションなど大きな波紋を呼びました。イタリアは結局この試合で韓国に敗れ大会を去りました。
後に審判団が買収を認め、関わっていた審判は買収が理由では無いようですがライセンスをはく奪されたようです。
イタリアにとっては買収によって負けるというスポーツでは考えられない悲劇です。
ジダン頭突き事件
2006年ドイツW杯決勝。この試合でイタリアはPK戦でフランスを破り、優勝を果たしているのですが、どうしてもこちらの事件の方が印象に残ってしまいます。
この試合は現在レアル・マドリードの監督を務めているフランスのジダンの最後の試合。今まで類いまれないテクニックで世界を魅了してきた男の最後の姿を目に焼き付けようというファンはたくさんいたはずでしょう。
しかしそのジダンの最後の姿はなんとレッドカードをもらい退場してしまうという衝撃的なものでした。
延長後半開始早々。ジダンとイタリアのマテラッツィが口論を始め、ジダンがマテラッツィの胸に頭突きしたのです。審判も見ていてレッドカードは確実でしたが、私は何かの間違いで、なかったことになれと祈ったのを覚えています。しかし結果はもちろんレッドカード。フランスも敗れ、私の中ではマテラッツィ=ジダンを退場に追い込んだ男というイメージが付いてしまいました。
個人的な偏見が多いにあったとは思いますが上述したように、私の中ではW杯でのイタリア=不運・悲劇といったネガティブな印象が強く根付いています。そして今回のW杯を逃すという事件。。イタリアはロベルト・バッジオや、デル・ピエロなど多くのスターも登場し大好きな国です。
4年間しっかりチームを作ってまた次回以降のW杯で楽しませてくれることを期待しています。