ドラマ紹介2 Mother
今回紹介させていただくのは松雪泰子さん主演のMotherです。
【※あらすじ程度のネタバレあり】
臨時教諭だった松雪泰子さん演じる鈴原奈緒が急遽受け持ったクラスの被虐待児童を誘拐するという衝撃的でインパクトのある内容となっています。被虐待児童の道木怜南を演じるのが芦田愛菜ちゃん。当時まだ５歳だったそうですがとても５歳とは思えない演技力で驚かされました。仕事柄５歳の児童と関わることも多かったですが、あんなしっかりした5歳児がいるなんて信じられません。
児童虐待は少子化高齢化という流れに反して増加傾向にあります。そんな社会問題を取り上げたドラマでした。ドラマでは母親とその恋人から虐待を受けていた道木怜南を担任の鈴原奈緒が誘拐という犯罪行為で救いだします。もちろんうまく隠しきれる訳もなく、家族にもばれてしまいます。鈴原奈緒にはうっかりさんと呼ばれる生みの親がいます。育ての家族へばれてしまう、生みの親の登場と奈緒を取り巻く環境も大きく動き出します。そんな環境のなか“嘘”の親子となった奈緒と怜南の絆が描かれた内容となっています。
私は男ですが、女性の強さ、母親の強さを感じさせられ、本当の家族の絆とはなんだろうと考えさせられた作品です。絶対に許されない社会問題である児童虐待。ドラマでは誘拐という極端な方法で救い出していますが、それぐらい極端な方法を使ってでも罪のない、明るい未来で溢れている子どもの命を奪ってしまう虐待を許してはいけないと思います。
MY BEST SCENE
ここからは私の独断と偏見だけで選んだベストシーンTOP３を発表させていただきます。＊さらに細かいネタバレになります。これから視聴しようと思っている方はとばしてください。
すでに視聴された方はぜひ自分の好きなシーンと比べてみてください。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩
第３位
第３位は奈緒と育ての親鈴原藤子（演：高畑淳子）がおでん屋さんで話をする場面です。奈緒を引き取った藤子が奈緒の本当の母親になろうと一生懸命育ててきた気持ちが痛いほど伝わってきます。また奈緒が藤子に絆創膏を買ってきてくれた、はじめてただいまと言ってくれたというエピソードは涙なくしては見られませんでした。
第２位
第２位は奈緒と怜南がうっかりさんの誕生日に遊園地へ連れていき手作りのネックレスをプレゼントするシーンです。奈緒は自分を捨てたうっかりさんを許せずにいましたが怜南の存在が二人の距離を縮めていきました。奈緒を捨て、娘や孫から誕生日を祝ってもらうなんてことは諦めていたうっかりさんが涙するシーンはこちらまで嬉しくなりました。
第１位
第一位は奈緒の逮捕後、施設に預けられた怜南が、執行猶予がついて帰ってきた奈緒に電話してくるシーンです。初めは施設での出来事をいろいろ話すだけでしたが奈緒に会いたいという気持ちがこみ上げてきて我慢できなくなります。怜南はこらえきれず「もう一回誘拐してぇ。」と奈緒にお願いをするのですが、このセリフの瞬間はいろいろなものがこみあげてきて鳥肌と涙が一瞬にしてあふれました。
