ドラマ紹介3 仁
久々のドラマ紹介です。今回は“仁”です。
(※ネタバレあり※)
1人の外科医・南方仁(大沢たかお)が江戸時代にタイムスリップしてしまいます。そこで医者として奮闘していくのですが道具も薬も満足に無い中、知識と腕だけで江戸の人々を助けていくのですが、医療の目線から見てもかなり理にかなっているのだそうです。
南方は途方もないところに来てしまい絶望もしますが、その人間らしい性格と医術で仲間をつくり、懸命に生きていきます。道具・薬がないと言っても現代の医療の知識、技術があるので当然江戸では神技とされ、その噂も広がり、江戸を代表する人物と関係を持ち、時代の中心を生きていくこととなります。
泣き虫で人間臭い南方仁を演じる大沢たかおさんをはじめ、このドラマはキャストがかなりマッチしており、私の中ではベスト・オブ・(役と役者さんの)マッチングドラマとなています。
持前の行動力と人懐っこさで時代の中心を走り、南方先生の親友になった坂本龍馬役の内野聖陽さん、南方の医術とその人柄に惚れ、最後まで健気に尽くす橘咲役の綾瀬はるかさん、その外にも緒方洪庵役:武田鉄矢さん 橘恭太郎役:小出恵介さん 勝海舟役:小日向文世さん etc。やはり役者さんがはまっているドラマというのはその世界にぐっと入っていきやすいですよね。いつも、こういった、ぐっと世界感に引き込まれるドラマを観た後は喪失感や寂しい感じを一層強く感じますよね。今で言う「〇〇ロス」ってやつですね。
MY BEST SCENE
第3位
南方は元の世界に、同業の恋人:未来がいましたが、脳の病気にかかってしまいました。難しい手術でしたが、強行しましたが、結果は脳死状態という最悪のものでした。未来の祖先と思われる女性:野風と江戸で出会うのですが、最終的にこの女性が見受けされることになります。未来はこの野風と見受け先の男性との子孫になるんですが、その見受け直前、野風に乳がんが見つかります。南方はこれに気付きますが、もし、乳がんだということで手術をしてしまえば見受けはご破算。未来も生まれなくなってしまうのです。恋人の未来が生まれない世界を作ってしまうのか野風の乳がんを見殺しにするか究極の2択を迫られます。そこで坂本龍馬が南方を説得するシーンです。龍馬は南方の事情をすべて理解します。そのうえで、手術をした後の結果はすべて自分(龍馬)のせいだ。だまって手術をしろと迫るるシーンは、すべてを悟っている龍馬の優しさや野風への想いなど様々な想いが伝わってきて観ているこちらも複雑な感情を覚えるシーンなっております。
第2位
南方がコレラから江戸を救うというお話ですが、南方は懸命に治療にあたり、緒方洪庵はじめとする江戸の医者や江戸の人々の信頼を得ながらコレラと戦います。その結果、コレラは収束に向かいますが、南方は、ふと自分のしていることの意味が分からなくなります。歴史には修正力というものがあって、タイムスリップした江戸の世界でいくら医療で人々を助けてもそこで死ぬはずだった人々は結局死んでしまうのではないか、自分が治した人々は自分が治療しなくても助かった人々なのではないか、と自分の存在が無意味に思え絶望します。南方は堰を切ったように自分が未来の世界から来たことも咲に話、自分の存在の無意味さをぶつけます。そんな南方を咲が慰めるシーンです。咲は南方と出会ったことで、医術を知り世界が変わったことを伝えます。南方はその言葉に波を流します。そこでひとしきり慰めた咲は“あちらで待っております。”と南方を一人にします。なんてできた女性なんでしょう。。序盤のお話ですがこのシーンで橘咲という人物像がはっきりし、ドラマ自体がとても安心して観られるものになるストーリーとなっているのではないでしょうか。仁には名言がたくさんでてきますが、この“あちらで待っております。”は隠れた名言だと個人的に思っています。
第1位
このドラマには名シーンが多くありどれもこれも甲乙つけがたかったのですが、最も泣けたシーンだったのでこれを選びました。
南方が江戸にタイムスリップした序盤から、母親を助けられたり、自分自身もコレラから助けてもらったりと南方を慕うようになった喜一という少年がいます。喜一の母親を助けるお話や、喜一がコレラから回復した際に泣きくずれて喜ぶ母親:戸田菜穂さんの演技などこの親子には泣かされてばかりです。
そして、咲の母親橘英が「かっけ」にかかってしまいます。当時かっけは重病でほっておけば死んでしまう状態となっていました。このお話の前に咲は目上の武家との見合いを当日ぶっちし、南方の元へと行ってしまいました。そのせいで橘は差し控えを言い渡され(謹慎みたいなもの)英は絶望していました。このまま生きていてもいいことなんてないのだから治療もしないと完全に自暴自棄になっていました。そんな中南方と咲は英い気づかれず、かっけに効くビタミンB1の入ったドーナツを開発します。咲が作ったと英のバレれば英はおそらく食べないであろうと、喜一が発明したお菓子を味見してほしいという体で持っていきます。英は一口食べると咲の作ったものだと気づき一切に口にしょうとしなくなってしまいました。それから毎日喜一は英に嘘だとバレていることを承知でドーナツを届けに行って説得をつづけました。
なかなか食べてくれない英に対して、喜一は死んだら終わり生きていれば必ず笑える日がくる。咲だっていつか初の女性の医者ということで成功する、橘家の差し控えも必ず解かれる、その時に生きていないと笑えないと、訴えます。実は喜一自身も母親を亡くし絶望した時期を乗り越えているのです。そんな少年の心からの訴え、とても感動するシーンです。それを聞いた英はとうとうドーナツを食べかっけから回復します。
この喜一役の伊澤征樹君の演技は素晴らしいですね。最近の子役ブームの中でもずば抜けていると個人的には思っています。といっても現在は高校生ぐらいになってますね。子役の大きくなった姿を観ると時が経つのは早いなぁとしみじみ実感します。
以上仁の紹介を終わりますが、仁はこれ以外にも見どころのあるストーリーが数多く盛り込まれています。まだ見たことがない人はぜひ一度観てみてください。
楽しく学ぶーが必ずためになる
私は以前までは体罰肯定派でした。私はサッカーが好きで小さいころからサッカーをしてきました。サッカーで上手くなりたかったら厳しい指導は必要ですし、スポーツ以外での、例えば学校の先生の指導でも本当に分かってもらいたいことを伝えるうえでも必要だと思ってきました。
ただ、それには必ず指導者側の愛情や熱意といったものがあり、それを指導者だけが感じているのではなく、ちゃんと指導された側に伝える必要があると思っています。何で手をあげたのか自分なりに自信を持って説明できるということが最低条件だとも思います。
今でも根本的には同じ考えです。
しかし、現在では体罰という言葉の持つ意味が少しづつ変わってきているように思えます。これは全くの個人的な印象なのですが、体罰問題が時代の流れとともに重大に扱われるよになり、今までは体罰とひとくくりにされてきたものの中でも、許される体罰=指導、許されない体罰=体罰という風潮になり、結果以前より体罰という言葉の印象が悪いものへ変わってきていると感じています。
私自身そう感じており、今では体罰反対という考えになりました。
以前の記事で体罰と愛の鞭という表現をしましたが、その言葉を使えば愛の鞭は賛成、体罰は反対です。
そんな中、気になる記事がありました。ある学習塾では体罰を使って合理的な指導をしているという記事です。読んでみると、その塾では入塾の際に、体罰NG,デコピンまでOK、ビンタまでOKと、保護者にアンケートを取り、該当事項(宿題忘れ・授業妨害など)に該当すれば、そのアンケート内の体罰を行うというルールがあるそうです。
入塾希望者も多く、一定の成果もあげてらっしゃるようですが、個人的にはこの方法には反対です。
ここでの体罰は私の言う愛の鞭であると思われますが、愛の鞭はあくまで、指導者側の熱意や想いが高まってその指導に対する真剣さが伝わるものでなくてはならなくて、ーこれを忘れたら叩きます、これをしたらデコピンしますーみたいにノルマ化されたらただの罰になってしまっています。
これでは一時的に成績はあがるかもしれんませんが、勉強に対する嫌悪感、拒否感が必ず生まれてしまい、長期的な目で見れば悪い影響を与えてしまっているように思えます。
理想論かもしれませんが私の目指す学習指導はー楽しく、のびのびとーが大前提にあります。もちろんみなながみんな勉強を好きにはなれないし、中学生にもなればほとんどの子どもがめんどくさい、嫌いと思うでしょう。その中で、少しでも楽しさを見出してもらったり、興味を持ってもらえるよう試行錯誤しております。
長い目で見れば楽しく学んだ経験は必ず子ども達にとって良い影響を与えると信じています。決められた罰ではなく、ひとりひとり、その場その場の臨機応変な対応が教育には必要だと思います。
私の目指す学習塾は、成績UPはもちろん、それに加え子ども達の成長に少しでも+@良い影響を与えられる学習塾です。理想実現にむけ日々精進していきます!
マイナスの計算って難しい!
小中学生が算数・数学を学んでいくうえで、つまづくポイントとなる単元はいくつもあります。その中でも多くの子ども達を悩ませるのが【マイナス】の計算です。小学校から中学校へ進み算数から数学と名前もなんとなく威圧感のあるものに変わり、いきなり登場するのが正負の計算です。
ただマイナスという考え方自体は多くの子どもがある程度理解できている場合が多いです。気温だったり、お金の計算であったり、ゲームの中で出てきたりと、身近なところにマイナスというもの自体は存在するので全くゼロの状態でのスタートという訳ではないのです。
それでもそのマイナスを使った計算となるとまた話は変わってきます。しかし正負の計算でつまづいてしまうとその後の数学の学習にも大きな差を作ってしまいます。ここをスムーズに通過してもらうということは私にとって大きなテーマとなっています。
今回は今のところ比較的多くの生徒に理解してもらっている私なりの教え方をご紹介したいと思います。お子さんがいらっしゃる方の参考に少しでもなれれば幸いです。
◇マイナスを使った足し算引き算
まずは足し算引き算です。足し算引き算は身近なお金の収支での説明が(今のところですが)ベストだと思ってます。
―もともとの数字についてる符号は借金orもうけ・式の符号は取り除かれたor与えられた―
この考えですべてのパターンの説明はできます。
5+(-7)=-2:5円もらったが7円の借金を与えられた→結果2円の借金
-3+(-4)=-7:3円の借金があり、さらに4円の借金を与えられた→結果7円の借金
-2-(-5)=3:2円の借金があったが5円の借金が取り除かれた→結果3円のもうけ
とほかのパターンもありますが、とりわけ上記の3パターンが理解できれば他のパターンも理解できるはずです。
足し算引き算では他にも温度計(または数直線)を使った考え方やマイナス軍とプラス軍の戦争で両軍の兵士の数なんていろいろ考えてみましたがやはりお金の考え方が一番しっくりきます。
しかし厄介なのがかけ算です。
◇マイナス×マイナスはなぜプラスになるのか
足し算引き算は収支の考えで比較的通用します。かけ算は
①プラス×プラス=プラス
②プラス×マイナス=マイナス
③マイナス×プラス=マイナス
④マイナス×マイナス=プラス
という決まりだからで覚えられてまう子もいるんですが、なんでそうなるの?とそこでつまづいてしまう子の方が圧倒的に多いです。比較的文系の子に多いのですが(私自身もそうでしたが)なぜそうなるかを理解できなければ覚えられない、理解度も十分なまでに達しないというケースは少なくありません。そこで試行錯誤し現状でのベストな方法を確立しました。
上記の4パターンで①はもちろんですが、①③は比較的理解しやすいかと思います。
足し算引き算の時同様、収支を使えます。
①3×5=15:3円のものを5つ買ったら15円
③-5×4=-20:5円の借金を4箇所からしていれば借金20円
しかし②④は収支で説明できません。
②6×(-5)=6円のものがー5個???
④-8×(-2)=8円の借金を―2か所から???
と。イメージのつかない文章になってしまいます。
この②④も含めて説明できるのが
2つのビーカーです。片方(ビーカーA)には水が入っていてもう片方(ビーカーB)は空です。AからBに1秒間に1ℓずつ水をいれます。(時間の単位や、水量の単位は何でもいいです)Bからすれば1分間に1ℓずつ水が入ってくるので3分後の水の量は
1ℓ×3分で3ℓ
逆に3分前は時間が3分戻るので
1ℓ×(-3)分で―3ℓ
Aからすれば1分間に1ℓ減ってしまうので3分経つと
-1ℓ×3分でー3ℓ
逆に3分前はまだ水を渡してない状態なので
-1ℓ×(-3)分で3ℓ
というように①から④パターンを説明することができます。まだまだ試行錯誤の最中ですが現状この説明方法が一番感触がいいです。
私自身、学生時代は自分の中で理解できないと先へ進めないタイプだったので、なんで?どうして?で止まってしまう子にはとことん付き合いたいと思っています。
パラレルワールドの存在
パラレルワールドと聞いて、空想上の話だ、あるのかもしれないが私たちには手の届かない世界の話だと思ってしまう人も少なくないでしょう。映画や、ドラマでもこのパラレルワールドを題材とした作品は数たくさんあります。私の大好きなドラマ【仁】もまさにパラレルワールドを行き来するお話となっています。仁についてはまたドラマ紹介で取り上げたいと思います。
先日、ここでも紹介したラジオ番組・バナナマンのバナナムーンGOLDを聞いると、この番組では馴染みのあるオカルトさんこと岡宗秀吾さんが登場し、とても興味深い話をしていました。
みなさんミッキーマウスを想像してみてください。顔は?黒い丸い鼻があり飛び出しており、黒い大きな耳があり・・服装は?黄色い大きな靴を履き、赤いパンツにサスペンダー・・・みなさんこれである程度想像できたのではないでしょうか?しかし実際のミッキーマウスの画像を見てみるとサスペンダーはしていません。しかし、ミッキーマウスはサスペンダーをしていると間違った記憶を共有する人がたくさんいるのです。
この現象はマンデラ・エフェクトとも言われているのですが、世界にはあちらこちらに、しかも面識もない人たちが間違った記憶を共有している例が数多く存在するのです。
このマンデラ・エフェクトという名称のもととなったネルソン・マンデラの獄中死という記憶、オーストラリア大陸の位置はインドネシアの遥か南、ピカチュウの尻尾の先は黒・・・これらはすべて間違った記憶なのですが、なぜか同じ記憶を持つ人々が多発しているのです。。みなさんの中にも↑のような記憶を持った人もいるのではないでしょうか。この現象は心理学をはじめ、多方の面から研究されていますが、はっきりと解明されていません。
そこで考えらるのがパラレルワールドの干渉です。私たちは気づかないうちにいくつかのパラレルワールドを行き来し、別の世界の記憶をもったまま過ごしてしまっているという説です。パラレルワールドの存在はこれまでも研究されていたみたいですが、この世界とは無干渉のところにあるという説が有力だったそうですが、実はもっと身近なところにあったとなると何かロマンを感じませんか?
もし、研究が進み、意図的にパラレルワールドを行き来することができるようになるなんてことになれば、どうなってしまうのか。こんな妄想をし出すと止まらなくなります。
よくよく思い出してみると、昔の仲間で話している時に、確実に経験したはずの出来事なのに自分以外は誰も覚えていないなんてことありませんか?自分だけがパラレルワールドを行き来し、ドラマ【仁】の南方先生のようにまったく別の世界に引き込まれてしまうなんてことになったら、それは怖いですね。。
こんな少しロマンのある話も好きなのでまた機会があればご紹介したいと思います。
アツモリ君奮闘記②
久々の奮闘記です。
奮闘記その①はこちら↓からどうぞ。
せっかく決まりかかけていた物件が隣の工場の音のせいで急遽物件を探し直すことになりました。。次に候補にあがったのは当初考えていたA市の隣のB市の物件です。
調査し直すとA市と比べれば人口も少なく小さなB市でしたが、開発が進み新しく住宅地がどんどんできていて過去5年の児童数も右肩上がりで増加していました。
さらに決め手になったのは、B市は知り合いが住んでいる地区で、もしB市で開業するならぜひ娘を通わせたいと言って下さる方がいたことです。
実は前職の先輩に個人で塾を開業されている方がいました。その方にもいろいろアドバイスもいただいていたんですが、その先輩の「意外と塾生1人目を確保することが難しい、その間精神的にも追い込まれるし」というアドバイスもあって、B市で開業することに決めました。
B市では物件はすぐに良い所が見つかりました。ただ、いくつか問題点がありました。
①トイレが和式:以前の塾講師の時にもありましたが、最近の子どもは和式トイレをとても嫌います。中には一度も和式で用をたしたことがないという子さえいます。
②エアコンが無い
③考えていた予算よりも少し高い
大家さんと交渉し、②を自分たちで購入するので①を洋式に直してほしい・③を予算内で納めれるようにしてほしいーという条件で交渉成立しました。
こうして物件は無事に決まりました。娘さんを通わせたいと言ってくださったお母さんにもご報告しました。喜んで下さり予定している入塾説明会にお友達を何人か誘っているとおっしゃってくださいました。
ここでデザイナーさんに報告もして制作中のチラシに住所・電話番号(固定電話を引くのが間に合わないので私の携帯番号)を追加してもらいました。チラシに関してはその時点でデザインもあげてくださっていてので、少し注文を追加し、あとは完成を待つばかりとなりました。一般的に、チラシで見込める効果は10,000枚配って1件の問い合わせがあるかないかと言われています。私は3件以上の問い合わせを目標に、25,000枚のチラシを発注しました。
そして物件も決まったので備品の調達も始めました。予算もすくないので基本的には生徒が直接学習に使う備品は新品、みんなで使うもの、講師が使うものは中古で揃えることにしました。備品を買いに中古屋さんを見て回るのはやはり楽しいですね。引っ越しして家具を揃える時のワクワク感というか、自分の城がだんだんできあがっていく喜びというか、ともかくこの時期がワクワク感の一番盛り上がった時期でした。
いろいろと備品が集まり出した中、チラシと塾のロゴが完成しました。とうとう動き出すスタートラインに立ったといった感覚でした。
次回・・・チラシを配り出すがまたまたミスが!?
M1グランプリ 順番が・・・
今年久々に“M1グランプリ”を観ました。
M1グランプリが復活してからの、トレンディ・エンジェル、銀シャリが優勝した回は忙しくて見れませんでしたが島田紳助さんが審査委員長をしていた2001~2010までは毎年欠かさず見ていて現在でもたまにDVDで見返すほどのM1ファンでした。
このM1グランプリがTVを観ている人の漫才への印象、さらにお笑いそのものへの印象を大きく変えたと言っても過言ではないでしょう。お笑い=カッコいいというイメージを作りあげた大会だと私は思っています。
私も幼かったのもあるとは思いますが、お笑いがあんな緊張したなかで作られ、それに人生をかけている人達がいるのは衝撃的だったのを覚えています。
森田まさのりさんの“べしゃり暮らし”という漫画でも漫才についてとても熱く・カッコよく描写されていますが、これはM1をもとに描かれているのでしょう。
M1で優勝すれば人生が変わるというイメージをしっかり作った先代の優勝者達の活躍もM1グランプリの価値を年々高めてきた要因となっているでしょう。他のお笑いのナンバーワンを決めるような大会は他にも多々あります。1人の芸を競ったり、コントで競ったり、女芸人だけで競ったり・・・。いろいろな種類の大会がありますがM1以外の大会の歴代王者中には‘今何やってんの?’という人がちらほらいますがM1だけは突出して今でも活躍してる元王者が多いのではないでしょうか。
過去のM1で見れば、私がもっとも印象に残っていた大会は2006年大会です。チュートリアルが大会史上初めて完全優勝を果たした大会ですが、この時のチュートリアルの漫才は別格でした。決勝のネタでは後半ずっと笑いが止まらず、笑いすぎてお腹が痛くなるなんて経験を初めてした気がします。
その外にも初回大会から出場を続け、大会初の100点(島田紳助さん)を獲得し、最後の大会(当時ではこの大会が最後になるはずでした。)で優勝、とM1とともに歩んできた笑いメシ、全く無名の中しゃべりの技術だけで優勝をかっさらったブラックマヨネーズ、敗者復活から見事爪痕を残したオードリー・・・etc。たくさんの芸人さんをこの大会から好きになりました。
そして今年、仕事も忙しく普段お笑い番組も観なくなったのでこのM1で初めてネタを観るコンビがほとんどでしたが、レベルの高さにビックリしました。個人的には【ユニバース】、【さや香】が衝撃的でした。ぜひ決勝の舞台でも見たかった!ユニバースに関してはやはり順番が悔やまれます。今年からの新ルールで初回は不利という理由から毎回順番をくじで決めるという手法を使っていましたが、それなら一度準決勝で敗れた敗者復活組みをトップ、その後の順番はくじで・・でよかったのではないでしょうか。。ただ決勝に残った3組もものすごくレベルが高かったので何とも言えませんが。ただユニバース、さや香のネタは他でも見てみようと思います。
あとこれは全くM1とは関係ないですが、M1放送直後、音楽チャンプという番組がCMもなく始まったのですがそこでトップバッターで歌っていた丸山純奈さんという方の声に衝撃を受けました。もともと歌が好きで、昔は歌手のオーディション番組などもよく観ていたんですが、これだけ衝撃を受けたのは初めてです。衝撃を受けたので調べてみましたがいろいろ音楽活動はしているみたいですね。検索すれば歌声を聴けるところもあるので皆様も時間があるとにでもぜひ一度聞いてみてください。
ロシアでイタリアが観れない!!
日本は8月31日のオーストラリア戦で6大会連続となるロシアW杯への切符を手に入れることができました。日本のサッカーファンとしてはもちろんうれしいし、楽しみなことではあるのですが、やはりイタリアのような強豪国がW杯で見ることができないというのは寂しいものがあります。
イタリアはW杯に4度も優勝していますし、直近で言えば2006年にも優勝している超がつくほどの強豪国です。しかし、なぜかW杯ではマイナスの印象と言うか、悲劇に見舞われているというイメージの国です。
もちろんイタリアの国自身の問題や、事件もありますが、“巻き込まれた感”がとても強い印象です。
バッジオのPK失敗
1994年のW杯アメリカ大会、前年にバロンドールを受賞した絶対的エース【ロベルト・バッジオ】に期待が集まった大会です。
あの髪型にあこがれて真似した人の数はベッカムヘアーを真似した人の数の次ぐらいに多いでしょう。
大会前からケガを負っていたバッジオは本調子とは言えなく、交代をめぐってサッキ監督と揉めたりと、満身創痍の状態でしたが、決勝トーナメント1回戦ナイジェリア戦では劇的な同点ゴールを決めたり、準々決勝・準決勝でも得点を決め、まさにエースと呼ぶに相応しい活躍を見せていました。
しかし、決勝のブラジル戦、ケガも最悪の状況の中強行出場。バッジオは精細を欠き試合もPK戦へ。バッジオは5人目のキッカー。イタリアは2人外しており、ブラジルは全一人が失敗。バッジオが決めなければイタリアの敗退が決まる場面。私は幼かったですし、まさかこの場面でエースが外すわけないと思っていましたがバッジオの蹴ったボールは大きく枠を外して飛んでいきました。外した後のうつむくバッジオの姿が目に焼き付いている人は少なくないのではないでしょうか。
その後バッジオはこんな名言を残しています。“PKを外すことが出来るのは、PKを蹴る勇気を持ったものだけだ”2010年の南アフリカ大会決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦で駒野選手がPKを外した時にはこの言葉を思い出しました。
日韓W杯審判買収事件
日本初の自国開催となったこの大会。共同開催国となった韓国の試合で重大な問題が発生しました。不可解で韓国に有利な判定がことごとく下されたのです。特にその被害を被ったのは1回戦で対戦したイタリア・続く準決勝で対戦したスペインです。
イタリア戦ではデル・ピエロへのエルボー。マルディーニへの蹴り。トッティのシミュレーションなど大きな波紋を呼びました。イタリアは結局この試合で韓国に敗れ大会を去りました。
後に審判団が買収を認め、関わっていた審判は買収が理由では無いようですがライセンスをはく奪されたようです。
イタリアにとっては買収によって負けるというスポーツでは考えられない悲劇です。
ジダン頭突き事件
2006年ドイツW杯決勝。この試合でイタリアはPK戦でフランスを破り、優勝を果たしているのですが、どうしてもこちらの事件の方が印象に残ってしまいます。
この試合は現在レアル・マドリードの監督を務めているフランスのジダンの最後の試合。今まで類いまれないテクニックで世界を魅了してきた男の最後の姿を目に焼き付けようというファンはたくさんいたはずでしょう。
しかしそのジダンの最後の姿はなんとレッドカードをもらい退場してしまうという衝撃的なものでした。
延長後半開始早々。ジダンとイタリアのマテラッツィが口論を始め、ジダンがマテラッツィの胸に頭突きしたのです。審判も見ていてレッドカードは確実でしたが、私は何かの間違いで、なかったことになれと祈ったのを覚えています。しかし結果はもちろんレッドカード。フランスも敗れ、私の中ではマテラッツィ=ジダンを退場に追い込んだ男というイメージが付いてしまいました。
個人的な偏見が多いにあったとは思いますが上述したように、私の中ではW杯でのイタリア=不運・悲劇といったネガティブな印象が強く根付いています。そして今回のW杯を逃すという事件。。イタリアはロベルト・バッジオや、デル・ピエロなど多くのスターも登場し大好きな国です。
4年間しっかりチームを作ってまた次回以降のW杯で楽しませてくれることを期待しています。